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2017-10

花写真のためのNikon CaptureNX-DによるRAW現像のビギナー講座 第一回

RAW01_01
図1 Nikon Capture NX-DのRAW現像


【はじめに】

RAWの現像について、自分が基本としているワークフローを書いてみます。
内容はビギナーの方にも分かりやすいように、基本的なところに限定します。
また、講座中、写真のサンプルは教材として分かりやすい調整(やや誇張気味)をしています。
RAWはよく、「失敗写真でも救済できる」とか「後からどうにでもなる」と言われたりもしますが、半分は確かにそうで残りはそうとも限りません。
それよりも、ヒストグラムとトーンカーブなどを用いて細やかな感性の起伏を再現できることがメリットかと思います。
イメージとしては、撮影のときにできる限り精一杯をする、それがイメージと違っていたら現像時にイメージ通りにしてあげる、そう捉えておくと良いと思います。

(花写真ブログなので)タイトルを「花写真のための~」にしましたが、どんな写真にでも使えます


【使用ソフト】

Nikon Capture NX-D (ニコンのRAW現像ソフト、無償ソフトです)
サンプル写真 Nikon D800のRAWファイル(NEF)
※自分は普段は別の現像ソフトを使用していますが、このCapture NX-Dはカメラ的な感覚で操作しやすいと思います


【もくじ】

第一回 まずは基本的なことを理解しよう

第二回 基本的な現像をしよう(カメラの設定を後から決められる)

第三回 イメージに近づけよう(ちょっと感覚を研ぎ澄ませてみる)


※右の「続きを読む」へ


第一回 まずは基本的なことを理解しよう


【色の表情を理解しよう】

では、第一回としてRAW現像作業のイメージをつかむために、基本的なことを理解しましょう。
RAWはカメラが記録した生データ(容量が大きい)になります(面倒な説明は割愛)。
それらをカメラの仕上がり設定で写真(画像)にしたものが、通常はjpegとして記録されます。
すなわち、カメラの仕上がり設定を変えると、当然雰囲気の違った写真が記録されます。
同じ生データから、仕上がりの異なるいくつかの結果が得られるのですが、それをカメラに任せないで自分で後からPCで写真にする作業がRAW現像ということになります。

では、どんな風に変えられるのでしょうか?
色の3要素を用いて俯瞰してみると分かりやすいと思います。
次の図を見てください。

3elements01
図2 色の3要素(日本電色株式会社様HP画像より)
※赤字は著者が追記したものです

色は、色相、明度、彩度の3つの要素からなります。これを色の3要素といいます。
図には、色の分布と感性が書かれていて面白いと思います。
ところで、図1のバラのピンク、この色を表現するなら、色相(ピンク)、明度は明るく、彩度は高め、となるでしょう。
これらをRAW現像作業でイメージになるように調整するなら、
色相は、RAW現像用語「色相(色あい)」で調整する
明度は、RAW現像用語「露出補正」や「明るさ」などで調整する
彩度は、RAW現像用語「彩度」や「濃度」で調整する
となります。
ただし、写真は他にも色があって、たくさんの色の集まりです。
そこで写真に含まれる明度の範囲や分布などが印象を変える要素になって、これは「コントラスト」となります。
※明るい、暗いが両方含まれるとコントラストが高い
※明るい領域が大部分を占めるとコントラストが低い(ハイキー)
※暗い領域が大部分を占めるとコントラストが低い(ローキー)

この講座で扱うパラメータは上記とデジタルカメラ特有の「ホワイトバランス」だけです。
ホワイトバランスは色相調整の一部で、黄色味、青味の調整と捉えれば良いでしょう。

さて、RAWで色を扱う作業がイメージできたでしょうか?


【ヒストグラムとトーンカーブ】

RAW現像ソフトはほとんどがトーンカーブ調整を備えています。
このトーンカーブがとても重宝される理由は、色(色相)、明るさ(明度)を自在に操ることができるからです。
しかも、写真という性質上、部分的な色の破たんを嫌う点においても便利な(なめらかな階調を維持しやすい)ツールだと思います。
この講座では、トーンカーブは明るさの調整に焦点を当てて説明します。
そもそも、トーンカーブって?
図1の右下の曲線になったツールです。

次の写真とトーンカーブを見てください。
※Capture NX-Dとは違いますが、ほぼ同じです

raw01-04
図3 写真サンプル
raw01-03
図4 図3のトーンカーブ(初期状態)

図4の山の影がヒストグラム、右上がりの直線がトーンカーブです。

ヒストグラムは、横軸が明るさの段階になります。
図3の写真を構成する色(ドット)の明るさを0~255の256段階に分けたとき、どのくらいその数(ドット)があるかを縦軸に表しています。
例えば、山を見るとちょうど真ん中の127くらいの明るさの数が一番多い(山の頂点)ということが分かります。
ヒストグラムは、単に写真の明るさ分布のデータです。
これを見ながらトーンカーブを調整することになります。

トーンカーブの見方はヒストグラムのそれとは少し変わります。
横軸は同じく明るさの段階、縦軸も明るさ、ただし、モニタに出力される明るさ(変更後)です。※
図4の下には、入力:127 出力:127と表示されています。
これは、写真の明るさ127は、モニタに127で出力しています、という意味です。
今トーンカーブは直線だから、127の明るさは127で出力しているのは納得。
例えば、60の明るさは60で出力されています。200の明るさは200で出力されています。
※注 モニタへの出力という表現は正確ではありません。説明が易しいのでそう記述しています。

このカーブの形を変えるとどうなるでしょうか?

raw01-06
図5
raw01-05
図6 中央付近のトーンカーブを下げた

図6の下には、入力:128 出力:64になっています。
これは、明るさ128は、64の明るさまで下げたことを意味しています。
トーンカーブは明るさ128だけでなく、その周辺も滑らかに下げてくれます。
したがって、明るさの中間領域が滑らかに暗くなっています。
図5で確認してみましょう。

次に明るくしてみます。

raw01-08
図7
raw01-07
図8 中央付近のトーンカーブを持ち上げた

図8の下には、入力:128 出力:178になっています。
明るさの中間領域が明るくなっています。
図7を見るとずいぶん明るい雰囲気になったと思います。

このように、ヒストグラムを見ると明るさの分布が分かって、その分布をトーンカーブで変化させることができます。
実際には、入力、出力の数値を気にする必要はありません。
感覚的にカーブを動かしてみれば良いだけです。
先ほどは中間領域のみ動かしてみましたが、シャドー側、ハイライト側にもカーブポイントを作って変化させることも可能です。

イメージを表現できるようにいろいろ試してみると良いでしょう。


第一回はこれで終わり
この基本の部分をしっかり理解しておくと、後で「何を調整しているのかわからなくなってきた」なんてことが無くなるでしょう。

では、次に実際にCapture NX-Dで具体的に現像作業をやってみます。


【このカテゴリはRAW現像のビギナー講座です】






テーマ:お気に入りの音楽が聞こえてくる花フォト - ジャンル:写真

コメント

ビックリしました。こんなに早く、こんなにたくさんのご説明をいただけるとは(驚と喜)。まだ目を通しきれていませんが、頑張ってついていきたいと思います。 本当、道が開けた感じがします。
ありがとうございます!!

pikoさん

第三回まで急いで作成しました。
基本的な作業は理解して頂けるようにしたつもりですが、さて、どうでしょうか?
すべて作業は、ファインダーで感じた「すごい!」って感覚を表現するためのものです。
ファインダーの中の世界をたくさん感じて、たくさん感動してください。

もう一度書いてしまおう、たくさん感動してください!
そうありますように




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